豪州的遊牧生活 体験記 —マサコの場合— 

「せっかくオーストラリアにいるなら田舎の生活も見てみたいし、それでセカンドビザもゲットできるなら一石二鳥かな?」くらいのお気楽な気持ちで始めたWWOOF生活。スタートした時点では移動することなんて考えてすらいなかったのに、気づけばクイーンズランド州からダーウィン、アリススプリングスを経由してアデレードと大陸を半周し、合計8ヵ所ものローカルファミリーと過ごした4ヵ月以上の旅となっていた。

 

途中からは田舎やビザがどうというよりも、純粋に「現地の家族と出会える、その土地の暮らしを知ることができる」こと自体に魅力を感じるようになり、ビザ申請に必要な日数が過ぎても続けた。観光客としてただ通り過ぎるのではなく、ともに暮らし、働き、彼らのカルチャーを知る。面白い。8つの地名を聞けば、今もそこで日常を過ごすそれぞれの家族の顔が思い浮かぶ。